2020年 開館記念 春夏プログラムThank You Memory — 醸造から創造へ —

尹秀珍、ジャン=ミシェル・オトニエル、笹本晃、畠山直哉、藤井光、奈良美智、ナウィン・ラワンチャイクン、潘逸舟
2020年6月1日(月) ― 9月22日(火・祝)
  • 尹秀珍《ポータブル・シティ:弘前》2020年 作家蔵©Yin Xiuzhen Photo: Naoya Hatakeyama

    尹秀珍《ポータブル・シティ:弘前》2020年 作家蔵
    ©Yin Xiuzhen Photo: Naoya Hatakeyama

  • ジャン=ミシェル・オトニエル《弘前のりんご》2020年 弘前れんが倉庫美術館蔵©Jean-Michel Othoniel / ADAGP Paris 2020 Courtesy of the artist and Perrotin

    ジャン=ミシェル・オトニエル《弘前のりんご》2020年 弘前れんが倉庫美術館蔵
    ©Jean-Michel Othoniel / ADAGP Paris 2020 Courtesy of the artist and Perrotin

  • 笹本晃《スピリッツの3乗》2020年 弘前れんが倉庫美術館蔵©Aki Sasamoto Photo: Naoya Hatakeyama

    笹本晃《スピリッツの3乗》2020年 弘前れんが倉庫美術館蔵
    ©Aki Sasamoto Photo: Naoya Hatakeyama

  • 奈良美智《A to Z Memorial Dog》2007年 弘前れんが倉庫美術館蔵©Yoshitomo Nara Photo: Naoya Hatakeyama

    奈良美智《A to Z Memorial Dog》2007年 弘前れんが倉庫美術館蔵
    ©Yoshitomo Nara Photo: Naoya Hatakeyama

  • 畠山直哉×服部一成《Thank You Memory》2020年Photo: Naoya Hatakeyama

    畠山直哉×服部一成《Thank You Memory》2020年
    Photo: Naoya Hatakeyama

  • 藤井光《建築 2020年》2020年 弘前れんが倉庫美術館蔵©︎Hikaru Fujii

    藤井光《建築 2020年》2020年 弘前れんが倉庫美術館蔵
    ©︎Hikaru Fujii

  • ナウィン・ラワンチャイクン《いのっちへの手紙》2020年 弘前れんが倉庫美術館蔵Photo: Naoya Hatakeyama

    ナウィン・ラワンチャイクン《いのっちへの手紙》2020年 弘前れんが倉庫美術館蔵
    Photo: Naoya Hatakeyama

  • 潘逸舟《私の芸術が生まれた場所》2020年 作家蔵©︎Ishu Han Photo: Naoya Hatakeyama

    潘逸舟《私の芸術が生まれた場所》2020年 作家蔵
    ©︎Ishu Han Photo: Naoya Hatakeyama

弘前れんが倉庫美術館は、明治・大正期に酒造工場として建設され、国内で初めて大々的にシードルを製造するなど、約100年の歴史を刻んできた煉瓦倉庫を改修し再生される、新しい美術館です。
美術館(ミュージアム)の語源は、古代ギリシャ神話に登場する記憶の女神の娘である学問・芸術の女神たちの神殿の名前に由来します。つまり、記憶と芸術は不可分であり、美術館は過去、現在、そして未来へ繋がる「記憶」をめぐる装置とも捉えられるでしょう。
開館を記念する本展では、場所と建物の「記憶」をテーマに、煉瓦倉庫や弘前の歴史に新たな息吹を吹き込む8名のアーティストによる新作を中心に紹介します。改修工事の記録にもとづく作品や、弘前市民の協力により制作された作品など、この場所ならではの作品が、煉瓦倉庫のダイナミックな空間で展開されます。また2006年に煉瓦倉庫で開催された「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」展をサポートした地域のボランティアの方々への感謝の気持ちとして贈られた、奈良美智《A to Z Memorial Dog》が再展示されるほか、煉瓦倉庫の歴史的資料も展示されます。さらには建築家、グラフィック・デザイナー、アーティスト、そして美術館が協働して作り上げた作品や展示構成も見どころのひとつです。
「醸造」の場から「創造」の場へ――本展によって、場所の記憶が未来へ継承されること、そして記憶をめぐる装置としての美術館が起動し、広くアーティストや市民が集まることで、未来の記憶がつくられていくことを目指します。

ゲスト・キュレーター: 三⽊あき⼦

アーティスト

  • 藤井光

    藤井光

    1976年、東京都生まれ、東京都在住。 歴史的事象を題材に、社会の不可視な領域を構造的に批評する作品を、主に映像インスタレーションとして発表している。寡黙な事物たちに語り出させるその映像手腕は世界的に高く評価されている。

  • 畠山直哉

    畠山直哉

    1958年、岩手県陸前高田市生まれ、東京都在住。写真家。デビュー時から一貫して、自然・都市・写真術という三つの関係性に主眼を置いた作品を制作している。深い思考とリサーチのもとに撮影される静謐な作品は、文学や思想など言語表現に共通するものを感じさせる。

  • 奈良美智
    ©Yoshitomo Nara

    奈良美智

    1959年、青森県弘前市生まれ。 1990年代半以降からヨーロッパ、アメリカ、日本、そしてアジアの各地で規模に関わらず様々な場所で展示発表を続ける。見つめ返すような印象的な絵画、日々自由に描き続けるドローイング作品のほか、木、FRP、陶、ブロンズ、そしてインスタレーションなど多様な素材や空間に生命を吹き込む様な彫刻作品を制作。

  • ジャン=ミシェル・オトニエル
    Photo: Philippe Chancel

    ジャン=ミシェル・オトニエル

    1964年、フランス / サン=テティエンヌ生まれ、パリ在住。 90年代初頭より変容、昇華、変異などの現象に関心を寄せながら、可逆性の素材を用いた作品を制作している。ムラーノガラス等を用いた展示環境と調和する数々の大型彫刻作品で世界的に知られる。

  • ナウィン・ラワンチャイクン

    ナウィン・ラワンチャイクン

    1971年、タイ / チェンマイ生まれ、チェンマイおよび福岡県在住。 インド系タイ人という自身のアイデンティティの問題から、コミュニティに根ざしたプロジェクトや作品制作を行う。人々との交流から生きる喜びを導き出し、コミュニティに内在する多様性を絵画や映像で表現する。

  • 笹本晃
    Photo: Kazuko Fukunaga

    笹本晃

    1980年、神奈川県横浜市生まれ、ニューヨーク在住。 空間を彫刻的に分節し、その環境の中で自らの身体によるダンスや、言葉、モノを用いた即興的なパフォーマンスを行う作品を中心に、彫刻やインスタレーションを発表している。

  • 尹秀珍

    尹秀珍

    1963年、中国 / 北京生まれ、同地在住。 古着や中古品などを使い、近代化や都市化のなかで消滅していく個人的な記憶をすくいあげるような立体作品を制作している。2010年には、ニューヨーク近代美術館にて中国人女性作家として初の個展を開催した。

  • 潘逸舟 [弘前エクスチェンジ]

    潘逸舟 [弘前エクスチェンジ]

    1987年、中国 / 上海生まれ、東京都在住。 社会と個の関係の中で生じる疑問や戸惑いを、自らの身体や身の回りの日用品を用いて、映像、インスタレーション、写真、絵画など様々なメディアを駆使しながら、真摯に、時にユーモアを交えながら表現する。

3Dアーカイブ

「Thank You Memory — 醸造から創造へ —」ブックレット

美術館隣のミュージアムショップほか、オンラインショップで発売中。

開催概要

  • 会期:2020年6月1日(月)〜 9月22日(火・祝)
  • 特別協賛:スターツコーポレーション株式会社、株式会社大林組
    協賛:株式会社アップルコミュニケー ションズ、株式会社NTTファシリティーズ、やまと印刷株式会社
    後援:東奥日報社、陸奥新報社、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、NHK青森放送局、エフエム青森、FMアップルウェーブ、弘前市教育委員会
  • 観覧料[税込]:
    一般 1,300円 (1,200円)
    大学生・専門学校生 1,000円 (900円)
    ※()内は20名様以上の団体料金

    以下のサービスをご利用の場合にも、団体料金が適用されます。詳しくは各リンクをご参照ください。
    ○提携駐車場 詳しくはこちら
    ○わにサポ 詳しくはこちら
    ○弘前まるごと観光クーポン 詳しくはこちら
    ○弘前<-->十和田湖周遊観光バス 詳しくはこちら

    ※以下の方は無料
    ・高校生以下の方
    ・弘前市内の留学生の方
    ・満65歳以上の弘前市民の方
    ・ひろさき多子家族応援パスポートをご持参の方
    ・障がいのある方と付添の方1名

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